オーダーメイド 漫画のネタバレ感想 高橋一仁

人生を狂わせる、一本５００万円のビデオテープ。男の叶わぬ夢、あこがれの女性や理想の女を手に入れる妄想も、「ビデオの中で」なら、叶えることができる・・・

そんな物語が、高橋一仁作の漫画「オーダーメイド」です。ネタバレ感想になりますので、ご注意ください。

一本５００万円のビデオテープを買う男たち

 噂で流れる「一本５００万円のビデオテープ」を求めて、男たちが薄汚い裏路地の店にやってきます。

そこにやってくる男たちは半信半疑でしたが・・・好きになって追いかけ回し、自分をストーカー扱いした女をビデオの中でめちゃくちゃにしてやりたいサラリーマンも、賭け事で金も家庭もすべて失った男が、別れた女房との逢瀬をもう一度だけ、という願いも、たしかに「ビデオの中で」だけ叶います。

そんな妄想を現実にする手助けをしているのが、天才美容整形外科医の率いるチーム。
天才的な腕で、男の理想の女性の顔をそっくりにつくりだし、スタイリストが瓜二つの人間に仕立てあげます。

出演する女性は大金を必要とする、余命幾ばくもない女性や、演技の世界にハマり込んでしまった女優など、さまざま。

オーダーメイドのネタバレ感想

男たちはビデオの中で自らの妄想を叶え、欲望を満たしますが、中には人生を狂わされ、二度と後戻りできない状況に落ち込んでいく男もいます。

少し頭のおかしい実力派女優は、「想像しただけでゾクゾクする。わたしの演技が、人の人生を左右する」と、嘘と現実の区別がつかなくなる男たちを思って、悦びにふるえ・・・ありえない設定ながらも、目が離せない作品です。

なお、エピソードごとに完結しているので、手軽に読めますよ！