まんが101選!

ジャンル別に人気漫画を101選!ネタバレあり。

榎本由美の漫画「児童養護施設の子どもたち」ネタバレ感想

漫画「児童養護施設の子どもたち」は榎本由美作の児童虐待を主題にした作品です。

児童虐待への関心が高まっており、社会問題を提起する漫画が増えています。最近では児童虐待漫画「ちいさいひと」が40万ダウンロードを達成しています。


この漫画もまた、小さな人たちが親から壮絶な虐待を受け、一時保護される内容になっております。実子なのに、親から虐待される子供の悲しみ・・・それは一体、どこへ行き着くのでしょうか?

母親から邪魔にされ、虐待される娘

 前の旦那とうまくいかずに、娘を連れて再婚した母親が、連れ子である娘を疎ましく思うようになり、虐待するあらすじになっています。再婚当初は、娘を虐待するようなことはありませんでしたが、新たな夫との間に二人の子が生まれたあと、夫が帰宅しなくなります。

 

前夫の娘である恵子がいるせいで、夫は家に帰らなくなったのだ・・・と思い込んだ母親が、「おまえのせいだ!」怒鳴り、ののしりながら恵子を虐待します。小学校に入学し、周りの子たちは綺麗な服を着せられてお祝いされている中、恵子だけは汚い古い服を着て、台所の生ごみを漁って食べていました。


やがて虐待は次第にエスカレートしていき、恵子は母親から叩かれ、アザが残ります。
学校では空腹のあまり、しょっちゅう貧血で倒れ、先生が恵子の異常に気がついて家庭訪問して様子を見に来てくれるのです。それでやっと、恵子への虐待が明らかになり・・・

保健の先生の訪問で虐待が発覚!

保健の先生が優しい人で、恵子の様子がおかしいと何度も家庭訪問にきます。ですがそのたびに両親はやさしいいい親のふりをして追い返すのです。

そして母親はとうとう、恵子を飢え死にさせてしまおうと計画し、手足を縛って部屋に閉じ込めて食料を与えない作戦にでます。

日に日に弱っていく恵子でしたが、先生がやってきて今がチャンスだ!と、窓ガラスを割って体ごと外に飛び降ります。傷だらけになった恵子でしたが大きなけがはなく、ようやく両親によるひどい虐待があきらかになり、児童養護施設に保護してもらえました。


虐待を受けている子供が、どのようにして児童養護施設に入るのか、この漫画を読めばわかります。