漫画「BLACK BIRD」ネタバレ感想 桜小路かのこ

桜小路かのこのファンタジック恋愛漫画「BLACK BIRD」が、今大人気です。

人間と妖怪という隔たりをこえて、愛しあう二人。ヒーローのヒロインへの愛がハンパない、こんな風に愛されてみたい、と大評判になっています。

妖怪が見える特殊体質

実沙緒はいわゆる「見える体質」で、幽霊や妖怪が見えてしまうため、日常生活が困難になるほど。小さいころから見えているものの、奇怪な姿のあやかしたちに慣れることはなくて・・・

学校から自宅に戻ると、ずっと空き家だった隣の家に着物をきたイケメンがいて、実沙緒に「ひさしぶり」と声をかけて、匡だよ、と名乗ります。でも、実沙緒は彼のことをよく覚えていません。うっすら記憶にあるのは幼いころに好きだった男の子と遊んでいて、「いつか迎えにいく」という約束をしたことだけ。

実沙緒が妖怪に狙われる理由

実沙緒は妖怪が見えても、これまでは襲われることはありませんでした。ところが急に妖怪たちが増えて、ちょっかいをかけてくることが多くなり、妖怪にのっとられた先輩に突然襲われます。

彼は「おまえは俺たち妖のエサだ」と告げ、百年に一度生まれる特殊体質であると実沙緒は知ります。妖怪たちは実沙緒の血肉を喰らうと寿命が伸びたり、不老不死になれるため、狙ってくるのです。花嫁にすれば、一族に繁栄をもたらす、とも・・・

カラス天狗の花嫁に！？

先輩に襲われていた実沙緒を助けてくれたのは、匡でした。「実沙緒は俺の花嫁だからな」と、襲い掛かってくる妖怪たちから実沙緒を守る、そして花嫁として迎えると言うのです。彼は、カラス天狗という妖怪であり、一族の当主になっていました。

初恋の人が、じつは妖怪だったなんて・・・と、実沙緒は戸惑いますが、匡はちゃっかり学校の教師になってもぐりこみ、実沙緒とスクールライフに・・・

実沙緒を嫁にするために、幼いころから当主になるべく努力してきた匡の、彼女への思いの強さが感動的です。

実沙緒は初めは一族の繁栄のために、実沙緒を欲しがっているのだと不安に思いますが、妖怪たちから体を張って守ってくれる匡の姿に、だんだん素直になっていきます♡