まんが101選!

ジャンル別に人気漫画を101選!ネタバレあり。

うちへおいで!!~すべての子供に家庭を ネタバレ感想

 漫画「うちへおいで!!~すべての子供に家庭を」作者~ごとう和~kazu~のご紹介です。この漫画は、「里親と里子」をテーマにした漫画であり、何らかの事情により実の親に育ててもらえない子どもたちが、いかにして里親と巡りあうのか、という内容になっています。

乳児院児童福祉施設に預けられ、そうした子供たちは育てられますが、やはり家族の温かさを知ること、そして家庭の味を知るために児童相談所が「里親」を選んで、里子とマッチさせます。

里親登録していた「星成家」が乳児院から里子を引き取る

このお話は、複数の里親に関する漫画が含まれていますが、ここでは第一話の「のあ」のご案内をします。

「のあ」は、お母さんが罪をおかして服役しているため、生まれてすぐ乳児院にあずけられ、育ちました。外に出たことのないのあは、初めて里親として会いにきた星成ママを見ても怖がって、泣いてしまいます。


なお、父親は誰かわからず、もし星成ママが引き取らなければずーっと施設で育てられることになってしまいます。星成ママは非常に愛情の深い人で、自分の子供が4人もいるのに、進んで里子を引き取って育てています。のあの前にも、何人か引き取っていました。

親のない子を育てる、ということは美しい話ですが、実際は環境が合わずに戻されてしまう子もいたり、里親とうまくいかずにダメになるケースも多いのです。のあの場合、まだ2歳ですから、星成家にやってきても慣れる余地があったのが良かったのだと思います。

この漫画は「実話」をもとにしたストーリー

「うちへおいで!!~すべての子供に家庭を~」は、なんと実話をもとにしたストーリーです。

漫画化にあたり、個人を特定されないようにある程度の脚色はしているとは思いますが、実話が元ですから、本当にそういう境遇にある子どもたちがいるのだ・・・とわかると切なくなってきますね。

里子がほしい、という人が里親登録をするわけですが、不妊治療をしてなかなか子供ができない人、思わぬ妊娠で若すぎて育てられない人が子供を手放すこともあります。「のあ」のように、親が刑務所に入って育てられないという特殊なケースもありますが・・・
現実は小説よりも奇なり、と言いますが、この漫画を読むと本当にそうだな、と感じます。